GMOインターネットグループのGMOクラウド株式会社の連結会社で、電子認証サービスを展開するGMOグローバルサイン株式会社(代表取締役社長:中條 一郎 以下、GMOグローバルサイン社)は、モバイルデバイス管理(MDM※1)サービスプロバイダーの米国MobileIron,Inc.,の日本支社(以下、MobileIron社)と本日2016年9月29日(木)に協業し、クライアント証明書発行・管理サービス「マネージドPKI Lite」と、同社の企業向けモバイルデバイス管理(EMM※2)クラウドサービス「MobileIron(モバイルアイアン) Cloud(クラウド)」との連携を開始いたしました。
「マネージドPKI Lite」と「MobileIron Cloud」が連携することにより、企業が従業員(エンドユーザー)へ支給しているスマートフォン・タブレットなどのモバイルデバイスから、従業員個人が所有する私用デバイスまで、業務利用しているモバイルデバイスに対して自動的に電子証明書を配布することが可能となりました。
GMOグローバルサイン社とMobileIron社の両社のサービス連携は、モバイル認証用の電子証明書をより効率的な管理システムで企業に提供することを目指した取り組みとなります。
※1:Mobile Device Managementの略。 ※2: Enterprise Mobility Managementの略。
MobileIron社との協業の背景
一般消費者向けのIT製品やサービスの業務利用が浸透しつつある昨今、従業員のモバイルデバイスを用いて企業内のネットワークにアクセスしたり、会社の専用アプリケーションを使用したりと、ビジネスの場でのモバイルデバイス利用が進んでいます。その一方で、コスト負担の問題から全従業員へモバイルデバイスを支給できない企業では、使い慣れた私用デバイスを業務に使用するBYOD*3実現の要望も増えたりしています。こうしたニーズに対応するためには、企業の機密情報を守るためのセキュリティ要件を満たしながら、従業員が必要な情報にアクセスできる環境を整備することが企業のIT管理担当者に求められます。
こうした中、GMOグローバルサイン社では、所有者個人や所属組織を証明するクラウド型のクライアント証明書発行・管理サービス「マネージドPKI Lite」を提供しています。クライアント証明書は、Wi-FiやVPNを通じた企業内ネットワークへのアクセス認証をはじめ、差出人を証明するメール署名や暗号化などを行う、企業資産の保全に必要な電子証明書です。 一方、MobileIron社では、会社貸与はもちろん従業員の私用デバイスでも、業務利用される従業員のモバイルデバイスの管理を行えるEMMプラットフォーム「MobileIron Cloud」を提供しています。認証局と連携して証明書をデバイスに配布する機能や、モバイル管理、アプリケーション管理、コンテンツ管理を行うことができます。
この度GMOグローバルサイン社は、安全なモバイルデバイスの業務利用環境を実現するべく、MobileIron社と協業し、「マネージドPKI Lite」と、同社のクラウドサービス「MobileIron Cloud」との連携を開始いたしました。
※3:Bring Your Own Deviceの略で、従業員が個人所有のデバイスを業務利用することを指す。
「MobileIron Cloud」と「マネージド PKI Lite」の連携について
今回の連携により、「MobileIron Cloud」の管理者向けポータル画面(Admin Portal)から、従業員のモバイルデバイスへ、簡単にクライアント証明書をインストールすることが可能になります。証明書の発行と管理は自動化されており、新たに「MobileIron Cloud」に登録されたモバイルデバイスには、即座に電子証明書が発行されます。これにより企業のIT管理担当者は、従業員一人一人のモバイルデバイスに手動でクライアント証明書をインストールする手間がかからず、証明書の発行・管理にかかる作業やコストの削減が見込めます。
クライアント証明書の導入メリット
- 企業情報にアクセスする従業員を、クライアント証明書によってスムーズに認証するため、ユーザーエクスペリエンス(UX)※4が向上
- 不正デバイスによるWi-Fi・VPNを通じた企業ネットワーク・リソースへのアクセスを防止
- BYODや会社貸与デバイスによる従業員の社内アプリケーション利用を安全に実現
- 証明書を使った認証のため、パスワード認証で起こり得るような中間者攻撃のリスクを低減
※4:ユーザーが製品やシステムを使った際に得られる満足などを指す。
※「MobileIron Cloud」はiOS/AndroidとWindows Phone/Windows 10に対応しており、GMOグローバルサイン社との連携においてもこれらの主要なモバイルOSとの互換性が維持されます。
詳細は以下のURLをご参照ください。
URL:https://www.globalsign.com/en/lp/mobileiron-integration/
MobileIron,Inc.,からのエンドースメント
MobileIron,Inc., プロダクト&エコシステム事業部 VP John Morgan氏
『企業のIT管理担当者にとって、BYODを管理することはとても複雑な業務です。しかし、適切なモバイルデバイス管理プラットフォームを導入すれば、従業員が会社の方針に違反することなく、生産的に仕事をすることのできる環境を作ることができます。MobileIron,Inc.,とGMOグローバルサイン社の協業により、企業のIT管理担当者は、企業データとモバイルデバイス上の従業員の個人データの双方を保護しつつ、従業員がより効率的・合理的に働くことのできる環境を整えることができます。』
MobileIron,Inc.,とは
全世界で6,000社以上のユーザーを抱える、モバイルデバイス管理(MDM:Mobile Device Management)サービスプロバイダー。多くのモバイルITプロジェクトに関わったノウハウ、BYOD関連のコンサルティングを行なってきた実績があり、世界中の企業がモバイル志向の組織へと変革するためのセキュアな基盤を提供している。近年ではユーザーでのモバイル活用の進化とともに、アプリケーション管理(MAM:Mobile Application Management)やコンテンツ管理(MCM:Mobile Contents Management)機能を統合したEMM(Enterprise Mobile Management)へと進化している。2011年4月に日本支社設立以来、大手企業を中心に現在までに約300社のモバイルプロジェクトに貢献してきた、業界のリーディングカンパニー。
詳細はMobileIronウェブサイトをご参照ください。
「GlobalSign」とは
世に電子認証サービスが登場し始めた初期段階の1996年にベルギーでサービスの提供を開始し、ヨーロッパで初めてWebTrustを取得した認証局です。ベルギー政府関連機関への数多くの実績を持ち、eID※5 (BELPIC)をはじめとするベルギー電子政府プロジェクトの最上位認証局である、ベルギー政府認証局への認証を行っています。2006年にGMOインターネットグループにジョインし、政府レベルのセキュリティを、日本をはじめワールドワイドに販売展開しております。現在では、SSLサーバ証明書をはじめとした150万枚の電子証明書発行実績と、政府関連機関や大手企業へ多数の納入実績があります。
また、「CABF(CA/Browser Forum)」、「Anti-Phishing Working Group」に参加し、電子証明書市場のリーディングカンパニーとして積極的な活動を行っています。2014年にはヨーロッパを中心にIdentity and Access Management(IAM)ソフトウェアを提供してきたフィンランドのUbisecure社(現:GMO GlobalSign Oy)をグループ化し、IAM事業をサービス群に加えました。GMO GlobalSign OyのIAMソフトウェアは大手Slerを含む150社のパートナーを通じて多くの政府機関、金融機関、大企業で利用されています。
※5:eIDとは、ベルギーの電子政府プロジェクトの一環として始まった国民ID カードプロジェクト。12歳以上のベルギー全国民に対して電子証明書入りのIDカードが配布される。
◆ ◆ ◆
【サービスに関するお問い合わせ先】
◆GMOグローバルサイン株式会社 マーケティング部 伊藤
TEL:03-6370-6500 FAX:03-6370-6505 E-mail:[email protected]
【報道関係お問い合わせ先】
◆GMOクラウド株式会社 社長室 広報担当 遠藤・松下
TEL:03-6415-6100 FAX:03-6415-6101 E-mail:[email protected]
◆GMOクリック証券株式会社 経営企画部
TEL:03-6221-0203 FAX:03-3770-3005 E-mail:[email protected]
◆GMOインターネット株式会社 グループ広報・IR部 石井・島田
TEL:03-5456-2695 FAX:03-3780-2611 E-mail:[email protected]
【GMOグローバルサイン株式会社】 (URL:https://jp.globalsign.com/) |
|
---|---|
会社名 | GMOグローバルサイン株式会社 |
所在地 | 東京都渋谷区桜丘町26番1号 セルリアンタワー |
代表者 | 代表取締役社長 中條 一郎 |
事業内容 | ■情報セキュリティ及び電子認証業務事業 |
資本金 | 3億5,664万円 |
法人番号 | 1011001040181 |
【GMOクラウド株式会社】 (URL:http://www.gmocloud.com/) |
|
---|---|
会社名 | GMOクラウド株式会社(東証第一部 証券コード:3788) |
所在地 | 東京都渋谷区桜丘町26番1号 セルリアンタワー |
代表者 | 代表取締役社長 青山 満 |
事業内容 | ■クラウド・ホスティング事業 ■セキュリティ事業 ■ソリューション事業 ■IAM事業 |
資本金 | 9億1,690万円 |
法人番号 | 7011001037734 |
【GMOインターネット株式会社】 (URL:http://www.gmo.jp/) |
|
---|---|
会社名 | GMOインターネット株式会社(東証第一部 証券コード:9449) |
所在地 | 東京都渋谷区桜丘町26番1号 セルリアンタワー |
代表者 | 代表取締役会長兼社長・グループ代表 熊谷 正寿 |
事業内容 | ■インターネットインフラ事業 ■インターネット広告・メディア事業 ■インターネット証券事業 ■モバイルエンターテイメント事業 |
資本金 | 50億円 |
法人番号 | 6011001029526 |