プレスリリース

GMOグローバルサインとセイコーソリューションズ 次世代PDF用電子証明書による「クラウド署名プラットフォーム」構築で協業

~クラウドHSMでセキュアに電子証明書を管理~
2014年11月26日 11:00 プレスリリース

GMOインターネットグループのGMOクラウドの連結会社で、電子認証サービスを展開するGMOグローバルサイン株式会社(代表取締役社長:中條 一郎 以下、GMOグローバルサイン)は、セイコーソリューションズ株式会社(代表取締役社長:山本 隆章 以下、セイコーソリューションズ)と共同で、タイムスタンプと電子署名をクラウド化した「クラウド署名プラットフォーム」を構築し、2015年3月より電子契約を利用する企業向けに提供いたします。
「クラウド署名プラットフォーム」は、GMOグローバルサインが開発中の次世代のPDF用電子証明書とされる「AATL証明書(※1)」の発行サービスを、セイコーソリューションズが新たに開発した「クラウドHSM(Hardware(ハードウェア) Security(セキュリティ) Module(モジュール))サービス」に組み込んだサービスです。クラウド上での提供により電子証明書の保管コストを抑えられるほか、高いセキュリティ環境のもとで電子契約システムが利用できます。
※1:AATL(Adobe Approved Trust List)証明書とは、アドビシステムズ社が求める要件をクリアした認証局が発行できるPDF文書署名用電子証明書で、従来のAdobeCDS(Certified Document Service)証明書の後継として位置付けられる。

aatl概要イメージ

「クラウド署名プラットフォーム」構築の背景

GMOグローバルサインは、日本国内のSSL サーバ証明書市場においてルート認証局のシェアNo.1(※2)を獲得しているほか、海外11ヶ国でサービスを展開し、全世界で2,000万枚超の電子証明書発行実績を持つ電子証明書市場のリーディングカンパニーです。2008年からは電子文書の普及を背景に、PDFで作成した電子文書のなりすましや改ざんを防ぐ電子証明書サービス「PDF文書署名用証明書 for Adobe CDS」を提供しています。
一方、セイコーソリューションズは、2001年に時刻認証事業を開始して以来、標準時刻の配信、正確な時刻の監査・認証を行う各種の機器とサービスを提供する「サイバータイムビジネス」のリーディングカンパニーです。累計1,000社以上のお客様に長期署名クラウドサービス「eviDaemon(エビデモン)」や、タイムスタンプサービスなど、デジタルデータの信頼性を高めるセイコーデジタルエビデンス・ソリューションを提供しております。

近年、業務の効率化や人件費、印紙税などのコスト削減を目的に、企業間での電子文書による契約締結が増加しつつあります。電子契約には、電子契約関連の法律のうちの電子署名法に則り、文書の作成者本人であることを証明する電子署名と、署名時点以降に文書が改ざんされておらず、時間的順序も証明できるタイムスタンプの併用が必要となります。しかし、電子署名やタイムスタンプの付与に必要な電子証明書は、安全な保管が不可欠であり、保管専用のシステム構築のために膨大なコストと運用負担が発生するため、電子契約の普及に大きな障害となっていました。

こうした背景からGMOグローバルサインとセイコーソリューションズは、電子契約システムの導入におけるセキュリティとコストの問題を解決し、企業間及び企業と個人間の電子契約の活用を促進するべく、簡単に電子署名およびタイムスタンプを作成・確認できる「クラウド署名プラットフォーム」を共同で構築することといたしました。

現在、GMOグローバルサインでは、本サービスに必要となるAATL証明書を発行する「AATL電子証明書サービス」の開発を2015年3月の提供開始を目処に進めています。また、セイコーソリューションズにおいては、「クラウド署名プラットフォーム」の土台として、クラウド環境に強固なセキュリティ機能を持つ証明書管理専用のハードウェア(HSM)を設置することで、多要素認証による厳密なアクセス制御が可能となる「クラウドHSMサービス」を開発し、2014年12月より提供開始いたします。

「クラウド署名プラットフォーム」は、GMOグローバルサインの「AATL証明書サービス」をセイコーソリューションズの「クラウドHSMサービス」を組み合わせたサービスとして、2015年3月の提供開始を目処に、まずはセイコーソリューションズの「クラウドHSMサービス」の導入企業向けに提供開始いたします。

※2:2013年12月Netcraft社による国内ルート認証局別

「クラウド署名プラットフォーム」について

「クラウド署名プラットフォーム」は、GMOグローバルサインが発行するAATL証明書を、セイコーソリューションズの「クラウドHSMサービス」による電子証明書の管理と、タイムスタンプサービスによる日時保証と組み合わせることで、暗号対応や電子署名などの複雑な運用を簡単に行えるサービスです。
電子証明書の管理と電子署名をクラウドサービスで行うことにより、10万枚以上の証明書を一元管理できるので、複数の契約文書をやりとりする大規模なサービスで利用できるだけでなく、インターネットに接続していればPCのみならずタブレット、スマートフォンなどのデバイスでの電子契約も実現します。また電子契約の証明は、アドビシステムズ社が無償提供しているAdobe Reader上で簡単に作成・確認ができるので、新たに特別なシステムを導入する必要はありません。

「クラウドHSMサービス」について

特徴1. e-文書法に準じた一般財団法人日本データ通信協会「タイムビジネス信頼・安心認定制度」を取得したタイムスタンプを付与
特徴2. 電子署名とタイムスタンプを組み合わせた長期署名標準技術により、電子データの真正性を数十年の長期にわたって証明
特徴3. 文書管理システムとのデータ連携処理の実装が容易なREST API、PKCS#11、JavaAPI等の各種インターフェースに対応
特徴4. クラウドHSMによる安全かつ利便性を向上

JIPDEC(一般財団法人日本情報経済社会推進協会)からのエンドースメント

今回の発表について、一般財団法人日本情報経済社会推進協会(JIPDEC)様より以下のエンドースメントをいただいております。

『現在、関係者の長年の努力が実を結び、電子契約等文書電子化の市場が急拡大しています。セイコーソリューションズ様の画期的な「クラウドHSMサービス」は、安全かつ利便性の高い運用ができるという特徴があり、この市場の更なる拡大に大いに貢献されるのではないかと期待しております。 なお、JIPDECでは、セイコーソリューションズ様およびGMOグローバルサイン様と協力し、本サービスの提供が開始する2015年3月に向けて、JCAN証明書(※3)のAATL対応を進めてまいります。』

※3:JCAN証明書とは、JIPDECで発行しているビジネス用電子証明書。電子契約等の各アプリケーションに最適化した形態で、低コストに提供することができる。

JIPDEC(一般財団法人日本情報経済社会推進協会)
安信簡情報環境推進部事業推進室
室長 大泰司 章

「GlobalSign」とは

世に電子認証サービスが登場し始めた初期段階の1996年にベルギーでサービスの提供を開始し、ヨーロッパで初めてWebTrustを取得した認証局です。ベルギー政府関連機関への数多くの実績を持ち、eID(BELPIC)をはじめとするベルギー電子政府プロジェクトの最上位認証局である、ベルギー政府認証局への認証を行っています。2006年にGMOインターネットグループにジョインし、政府レベルのセキュリティを、日本をはじめワールドワイドに販売展開しております。現在では、50万枚以上のSSLサーバ証明書発行実績をはじめ、政府関連機関や大手企業へ多数の納入実績があります。また、『CABF(CA/Browser Forum)』、『Anti-Phishing Working Group』に参加し、電子証明書市場のリーディングカンパニーとして積極的な活動を行っています。
※eID:ベルギーの電子政府プロジェクトの一環として始まった国民ID カードプロジェクト。12歳以上のベルギー全国民に対して電子証明書入りのIDカードが配布される。

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【サービスに関するお問い合わせ先】
◆GMOグローバルサイン株式会社 マーケティング部 大澤
TEL:03-6809-0196  FAX:03-5728-1552  E-mail:[email protected]

【報道関係お問い合わせ先】
◆GMOクラウド株式会社 社長室 広報担当 遠藤・松下
TEL:03-6415-6100 FAX:03-6415-6101  E-mail:[email protected]
◆GMOインターネット株式会社 グループ広報・IR部 石井・島田
TEL:03-5456-2695 FAX:03-3780-2611  E-mail:[email protected]

【GMOグローバルサイン株式会社】(URL:https://jp.globalsign.com/
会社名 GMOグローバルサイン株式会社
所在地 東京都渋谷区桜丘町26番1号 セルリアンタワー
代表者 代表取締役社長 中條 一郎
事業内容 ■情報セキュリティ及び電子認証業務事業
【GMOクラウド株式会社】(URL:http://www.gmocloud.com/
会社名 GMOクラウド株式会社(東証第一部 証券コード:3788)
所在地 東京都渋谷区桜丘町26番1号 セルリアンタワー
代表者 代表取締役社長 青山 満
事業内容 ■ホスティングサービス事業
■セキュリティサービス事業
【GMOインターネット株式会社】(URL:http://www.gmo.jp/
会社名 GMOインターネット株式会社(東証第一部 証券コード:9449)
所在地 東京都渋谷区桜丘町26番1号 セルリアンタワー
代表者 代表取締役会長兼社長・グループ代表 熊谷 正寿
事業内容 ■インターネットインフラ事業
■インターネット広告・メディア事業
■インターネット証券事業
■モバイルエンターテイメント事業

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