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このたび、SSLサーバ証明書のドメイン認証(DNS認証)において、DNS TXTレコードを永続利用可能とする新しいドメイン認証方式に対応いたします。
本対応により、これまでドメイン認証情報(DCV)の検証のたびに必要だったDNS TXTレコードの設定作業が不要となり、証明書運用の効率化および自動化への対応が可能となります。
変更実施日
2026年11月予定
※具体的な実施日は決定次第、改めてご案内いたします。
対象サービス
SSLサーバ証明書全般(Atlas発行分)
※GSパネル発行分への対応については、詳細が決定次第ご案内いたします。
内容
CA/ブラウザフォーラム(認証局およびブラウザベンダーが参加する業界団体)が定める証明書発行ガイドライン「Baseline Requirements(BR)」の改定に伴い、SSLサーバ証明書のドメイン認証(DNS認証)において、固定値のDNS TXTレコードを利用する新方式に対応いたします。
従来は、証明書発行プロセスにおけるドメイン認証情報(DCV)の検証のたびに認証用DNS TXTレコードの値を設定・変更する必要がありましたが、本対応後は、アカウント情報を含む認証用DNS TXTレコードを永続利用できるようになります。
これにより、
・証明書更新ごとのDNS変更作業の削減
・DNS変更申請・承認プロセスの削減
・大量の証明書運用時の負荷軽減
・証明書運用の自動化との親和性向上
が期待できます。
背景
CA/ブラウザフォーラムでは、SSLサーバ証明書の有効期間およびドメイン認証情報(DCV)の再利用期間を段階的に短縮することを決定しています。
2029年3月15日以降は、
・SSLサーバ証明書の最大有効期間:47日
・ドメイン認証結果(DCV)の再利用期間:10日
となる予定です。
これにより、今後は従来よりも短いサイクルで証明書の発行・更新が行われることになります。
更新頻度が増加する環境では、こうしたDNS変更作業が大きな運用負荷となることが懸念されています。
この課題を解決するため、CA/ブラウザフォーラムは新たなドメイン認証方式として、「DNS TXT Record with Persistent Value(BR 3.2.2.4.22)」を追加しました。
本方式では、一度設定した認証用DNS TXTレコードを継続利用できるため、証明書発行時に必要なドメイン認証そのものは継続して行われる一方、DNS TXTレコードの変更作業は原則不要となります。
DNS TXTレコード固定化とは
今回対応する「DNS TXT Record with Persistent Value(BR 3.2.2.4.22)」の認証用DNS TXTレコードには、主に以下の情報が含まれます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 認証対象ドメイン | ドメイン管理権を確認する対象ドメイン |
| 認証局情報 | DNS認証を実施する認証局 |
| Account URI | Atlasアカウントを識別する情報 |
| persistUntil (任意) | レコード利用期限 |
参考イメージ:_validation-persist.example.com IN TXT "http://globalsign.com/; accounturi=https://globalsign.com/atlas/identifier/6d656d65-7368-6500-6d65-6d6573686500; persistUntil=3629145600"
※上記は設定イメージを示すサンプルであり、実際のレコード名、値、形式を示すものではありません。
本方式では、一度設定した認証用DNS TXTレコードを継続利用できるため、証明書発行時に引き続きドメイン管理権の確認を実施しながら、認証用DNS TXTレコードの変更作業を不要とすることが可能になります。
実際に設定いただくDNS TXTレコードの内容、Atlas上でのAccount URI確認方法および設定手順については、後日改めてご案内いたします。
従来方式との比較
| 項目 | DNS認証(Atlas) | ACME DNS-01 | DNS TXT Record with Persistent Value |
|---|---|---|---|
| 主な利用形態 | Atlas | Atlas ACME利用環境 | Atlas(新方式) |
| 認証レコード | _globalsign-domain-verification | _acme-challenge | _validation-persist(予定) |
| レコード値 | 変更 | 変更 | 固定 |
| ワイルドカード証明書 | 対応 | 対応 | 対応 |
| 証明書自動化との親和性 | 〇 | 〇 | ◎ |
固定値でも安全なのですか?
本方式は、CA/ブラウザフォーラムにより正式に標準化されたドメイン認証方式です。
従来方式では、認証局が発行するランダムな値をDNSへ設定することでドメイン管理権を確認していました。
一方、新方式では認証局およびアカウントに紐付いた固定値を利用します。
固定値を利用する場合でも、
・認証局アカウントとの紐付け
・認証局による継続的なドメイン確認
・MPIC(Multi-Perspective Issuance Corroboration:複数地点からDNS情報を確認する仕組み)
により、従来方式と同等の安全性が確保されています。
なお、「DNS TXTレコードの変更が不要になる」ことと、「ドメイン認証(DCV)が不要になる」ことは異なります。
認証局は引き続き、証明書発行時にはドメイン認証情報(DCV)の検証のたびにドメイン管理権の確認を実施します。
お客様への影響
本対応後は、初回設定完了後において、ドメイン認証情報(DCV)の検証のたびにDNS TXTレコードの変更作業を行う必要がなくなります。
特に、
・ワイルドカード証明書を利用されているお客様
・多数のドメインを管理されているお客様
・DNS変更時に申請・承認フローが必要なお客様
・証明書の自動更新を検討されているお客様
におかれまして、運用負荷の軽減が期待されます。
今後のご案内について
本機能の利用方法およびGSパネルでのご利用方法については、後日改めてご案内いたします。